YouTube
YouTube APIで自動アップロードした動画が非公開になる理由と、審査の通し方
動画のアップロードを自動化しようとして、最初につまずくのがここです。公開設定にしてアップロードしたはずなのに、YouTube Studioを見ると非公開になっていて、公開に変更もできない。
プログラムの不具合ではありません。YouTubeの公式APIには、審査を通していない利用者からのアップロードを制限する仕組みがあります。弊社が自動投稿の仕組みを構築するときに必ず最初に確認している点なので、原因と対処を整理します。
原因:未審査のAPIプロジェクトは非公開に制限される
YouTube Data APIの公式ドキュメントには、次のように書かれています。要点を訳すと、2020年7月28日以降に作成された未審査のAPIプロジェクトから、videos.insert(動画のアップロード)でアップロードされた動画は、すべて非公開に制限される。制限を外すには、APIプロジェクトごとに、利用規約に沿っているかの審査を受ける必要があります。
つまり、Googleのクラウド管理画面で新しくプロジェクトを作り、APIを有効にしただけの状態では、どれだけ正しく作っても公開まではたどり着けません。
出典:YouTube Data API「Videos: insert」
審査を申請する前に準備しておくこと
- どのチャンネルで、何のために使うか:自社チャンネルの動画を、編集後に自動でアップロードして公開予約する、といった具体的な目的を書けるようにしておきます
- 実際の画面や動作の説明:仕組みがどう動くかを説明できる資料があると、やり取りが短く済みます
- 利用規約に沿っているか:他人のコンテンツを勝手に上げる用途や、視聴データを規約外に使う用途は通りません
審査には時間がかかるので、仕組みの構築と並行して申請を始めるのがおすすめです。弊社の内製化支援でも、導入期間の目安には審査の待ち時間を含めています。
審査が終わるまでにできること
非公開としてアップロードすることはできるので、仕組みの動作確認は先に進められます。
- 編集した動画が正しく書き出されるか
- タイトル・説明文・タグが想定どおりに入るか
- 切り抜きの本数や公開日時の割り振りが台帳どおりか
審査が通ったら、公開設定と予約公開を有効にするだけで本番運用に入れる状態にしておくと、待ち時間を無駄にせずに済みます。
予約公開の仕様:公開日時は「非公開」の動画にだけ設定できる
予約投稿は、動画を非公開でアップロードし、公開日時を指定する形で行います。公式ドキュメントでは、公開日時(publishAt)は動画が非公開のときにだけ設定できるとされています。最初から公開でアップロードすると、予約にはなりません。
いちばん怖いのは、更新で項目が消える事故
アップロード後にタイトルや公開日時を変更するときは、動画情報を更新するAPIを使います。ここに大きな落とし穴があります。
この更新は、送った項目だけを書き換えるのではなく、指定したまとまりの中身を、送った内容で丸ごと置き換える仕様です。たとえば公開日時だけを変えるつもりで、設定のまとまりを一部だけ送ると、送らなかった設定が初期値に戻ってしまいます。埋め込みの許可などが知らないうちに外れる、といったことが起きます。
弊社では、更新の前に必ず現在の設定をすべて取得し、変更したい項目だけを書き換えて全体を送り直す、という手順を仕組みに組み込んでいます。
アップロードの回数にも上限がある
公式ドキュメントでは、アップロード用の枠として1日100回と記載されています(2026年10月時点)。本編と切り抜きを合わせても、通常の運用で足りなくなることはまずありませんが、過去の動画をまとめて上げ直すような作業では、上限を意識して分割する必要があります。
こうした仕様は変わることがあります。構築するときは、記憶や古い記事ではなく、その時点の公式ドキュメントを必ず確認してください。
審査を通す前は、何もできませんか?
非公開としてのアップロードはできるので、仕組みの動作確認は進められます。公開や予約公開ができるようになるのは、審査を通過してからです。
1日に何本までアップロードできますか?
公式ドキュメントでは、アップロード用の枠として1日100回と記載されています。仕様は変わることがあるので、構築時に最新のドキュメントを確認してください。
審査に落ちることはありますか?
利用目的の説明が不十分だったり、規約に沿わない使い方をしていたりすると、追加の説明を求められることがあります。自社チャンネルの運用のために使う、という目的を具体的に書くことが大切です。